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予備校・塾との相性の大切さ

二年以上浪人し、複数の予備校・塾に通った経験を持つ人の声を聞くと、予備校・塾との相性の大切さが、痛切に感じられます。次のような例があります。全浪は、大手の予備校に通ったが、一年をとおして、継続的な勉強ができず、結局どこにも受からなかった。授業自体は、わかりやすく、興味深いものだったが、五月の連休以降から休みグセがついてしまった。二学期に、ふたたび授業に出たときは、レベルが高すぎて、気後れして、また出なくなってしまった。直前の時期は、焦るいっぽうで、身になる勉強はできなかった。二浪めは、少人数制の予備校に通った。チューター(担任)が、定期的なアドバイスをくれたり、学習進度の遅れなどをフォローしてくれるというところが、魅力だった。浪人生活に慣れてしまっているため、朝寝坊などして、遅刻が重なると、しつこく呼び出しがかかってきた。うっとうしい反面、性格的な弱点などを的確に指摘され、また、その改善策なども諭してくれたので、逆に信頼が持てた。以後、授業に出るクセもちゃんと身につき、志望校に合格した。

CAIという言葉

CAIという言葉を聞いた人も多いに違いない。CAIとは、ComputerAssistedInstructionの略称で、コンピュータを使って行う教育のことである。生徒がコンピュータのディスプレイ(画面)を見ながらキーボードを使って、各自、学習を行うシステムである。CAIはもともと個別指導のために作られたコンピュータ機器を指す言葉だが、一斉授業とCAIを組み合わせた授業と、CAIのみを使った授業とがある。しかし、CAIを使っている時は、画面に出る説明を読んだり問題を解いたりするので、どちらの方式にしても個別学習をしていることになる。CAIには音の出ないフロッピーディスク方式のものと、音の出るCD‐ROM方式のものとがあるが、現在はCD‐ROM方式のものが一般的になってきた。最初は解説があり、それを読んで内容を理解し、次に例題や類題を順番通りに指示に従って解いていく。そして最後には、画面に練習問題が出てきて、まとめをするというのが一般的パターンだ。もし間違えると、どこに戻ればよいかの指示が出るので、内容が確実に定着するという利点がある。

子供は喜々として塾や予備校に通っている

補習機関として授業後に学校から直行し、夜まで塾や予備校で勉強する子供が少なくありません。その一面だけをとらえて「なぜ、そこまで勉強させる必要があるのか」とか「子供が気の毒」と、眉をひそめる人がいます。実のところは、ほとんどの子供が喜々として塾や予備校に通っているのです。理由は明快。塾・予備校には、学校で体験できない勉強の面白さや魅力があるのです。子供たちの姿がなによりの証しです。勉強を苦痛に感じる子は、親が勉強の必要性を説き、塾や予備校を勧めても、拒絶反応しか返ってきません。馬を水辺に連れて行っても、水を飲みたくない馬は絶対に飲まないのと同じです。無理強いは逆効果となるだけでしょう。でも、塾や予備校に通う子供には、そこが楽しい場所の一つになっています。善しあしの議論は別にして、背景に、学力社会の影が残っていることもあります。その現実を親も子供もよく理解しているからこそ、少子化が進む中で、一流大学に受験者が殺到するのです。